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「自衛隊への応援要請は最終手段だ」、中川日医会長が危機感

レポート 2020年12月9日 (水)  橋本佳子(m3.com編集長)

日本医師会会長の中川俊男氏は12月9日の定例記者会見で、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染拡大が続く北海道旭川市に対し、自衛隊の看護師が9日から支援に入っていることについて、「地域医療を提供する側からすると、自衛隊への応援要請は最終手段だ」と危機感を募らせた。 同市の感染状況については、11月のクラスター中心から市中感染に移ってきているとし、「これは旭川や北海道に限った話ではない。地域医療が瀬戸際に追い込まれる状況は、全国どこでも、どの市町村でも起こり得る可能性がある」とCOVID-19の感染拡大が続く中、医療の危機に警鐘を鳴らした。 その上で、医師、看護師等の医療従事者の心身の疲弊もピークに達しているとし、処遇面や人材確保など早急な国の支援が必要なものの、「医療従事者にとって、今、何より一番の支援は感染者を極力増やさないこと」と感染対策の必要性を強調。「感染対策がコロナ禍を乗り越えるための最大のアクセル」と述べ、この師走が正念場であると国民の行動変容を強く要請した。 会見する日医会長の中川俊男氏 その他、COVID-19関連で、中川会長は、「感染した人への非難、差別な...