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都モニタリング会議「医療体制、逼迫し始めている」

レポート 2020年12月10日 (木)  星野桃代(m3.com編集部)

東京都は12月10日、新型コロナウイルス感染症モニタリング会議を開き、12月1日から12月7日までの感染状況については4段階中最上位の赤色「感染が拡大していると思われる」、医療提供体制については4段階中上から2番目のだいだい色「体制強化が必要であると思われる」のまま、双方とも警戒レベルを据え置いた。1週間で入院患者が約200人増えたことなどを踏まえ、東京都医師会副会長の猪口正孝氏は、ベッド数・重症病床数・入院調整のキャパシティーについて「逼迫し始めている」と指摘。「やることはやって、今はその結果を待っている段階だ。警戒レベルはだいだい色だが、非常に苦しい状況にある」と述べた。10日の都の新規陽性者数は過去最多の602人となった(資料は都のホームページ)。 感染状況については国立国際医療研究センター国際感染症センター長の大曲貴夫氏が報告。新規陽性者の7日間平均は、最大値を記録した前週の443.3人より少し減ったものの、依然高い424.6人だった。新規陽性者に占める高齢者数は468人(16.0%)と、実数・比率ともに上昇。また、濃厚接触者の内訳を見ると、80代以上では施設での感染が前週の5...