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尾身氏「医療者、最低でもボーナス維持を」強力な財政支援提言

レポート 2020年12月11日 (金)  小川洋輔(m3.com編集部)

政府の新型コロナウイルス感染症対策分科会(会長:尾身茂・地域医療機能推進機構理事長)は12月11日、第18回会合で、ステージⅢ相当の対策が必要となる地域で、各種対策が講じられているにもかかわらず感染状況が改善に向かわない場合、「Go Toトラベル」の一時停止などを求める提言を取りまとめた。提言には医療機関に対する強力な財政支援も盛り込み、尾身会長は会見で「医療従事者は今、厳しい思いをしていて、離職者も増えている。しかもボーナスは下がっている。最低でも(賞与の)維持や危険手当など、経済的・財政的な支援は必須というのが分科会の総意だ」と訴えた。 3つのシナリオを説明する尾身会長 分科会は11月の20日と25日の会合で、各種「Go Toキャンペーン」の見直しを再三求めており、政府や各自治体が一部事業の停止や高齢者らの利用自粛要請といった措置を講じてきた。ただ、感染者数は減少には向かわず、12月10日の厚生労働省のアドバイザリーボード(座長:脇田隆字・国立感染症研究所所長)では、一連の対策が「全体として必ずしも新規感染者数を減少させることに成功しているとは言い難い」との評価を下していた(『「コ...