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年末年始の発熱対応、準備は大丈夫?

オピニオン 2020年12月13日 (日)  志賀隆(国際医療福祉大学教授/同大学病院救急医療部部長)

早いもので2020年も終わりが近づいています。今年はコロナ禍で大変な中での年越しになりそうです。年末年始の救急外来は毎年混雑します。発熱患者も少なくありません。みなさんの施設の準備はいかがでしょうか。 年末年始の発熱対応と言えば、これまではインフルエンザの患者さんが大きなウエイトを占めていました。しかし、今年は新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の流行もあり、街中でもほぼ全ての人がマスクを着用しています。結果として、インフルエンザの感染者数は例年と比べて激減しており、年末年始も発熱と言えば新型コロナを疑うことになるでしょう。 いつもと違う動線、ゾーニングを忘れずに 今、急性期病院で発熱患者さんの診療をしている施設では、当然ゾーニングをしていると思います。我々の救急外来でも陰圧初療室が2つ、陰圧診察室が1つあり、ゾーニングとPPEで対応しています。みなさんの施設も、普段の診療はきちんとしたゾーニングがされているので問題ないと思うのですが、年末年始となると通常の外来が閉まってしまう可能性が高いため、患者さんの動線もいつもとは異なるのではないでしょうか。ウイルスに正月休みはありません...