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静脈路確保、救急外来などタスク・シフト推進

レポート 2020年12月11日 (金)  水谷悠(m3.com編集部)

厚生労働省は12月11日の「医師の働き方改革を進めるためのタスク・シフト/シェアの推進に関する検討会」(座長:永井良三・自治医科大学学長)でこれまでの議論の整理を行い、現在は医師と看護師のみが行う静脈路確保とそれに関連する業務を診療放射線技師、臨床検査技師、臨床工学技士も行うことや、救急救命士が病院前に行ってきた救急救命処置を病院外来でも実施することなど、法令改正も含むタスク・シフト/シェアの方向性を取りまとめた。これら4つの資格法と、「医師の働き方改革の推進に関する検討会」で検討が行われている事項に関する医療法 の改正案を「医師の働き方改革関連法案」として次期通常国会に提出、成立を目指す(資料は、厚労省のホームページ)。 現行法でもタスク・シフト/シェアが可能だが、これまでの累次の通知などを経ても進んでいない業務も少なくない現状から、管理者や医師、シフト/シェアを受ける側、それぞれの立場への研修や説明会などを通じて意識改革や医療安全の確保などを促し、推進を図る。罰則付き時間外労働時間上限規制が医師にも適用される2024年度を目指したタスク・シフト/シェアの議論はこれで一区切りとなるが...