大学病院、9月は今年度初めて黒字

全国医学部長病院長会議（AJMC）は12 月14日、「新型コロナウイルス感染症に関する大学病院の経営状況調査」の9月分を公表、医業利益は9億9600万円で今年度初めて黒字に転じた。AJMCは同月に患者数や手術数が回復しつつあることから全体的には経営状況が回復しつつあるが、第3波の影響で「今後も予断を許さない」としている。 調査はこれまでと同様に、国立大学病院長会議と日本私立医科大学協会の協力を得て実施した。43の国立大学病院、分院1を含む9の公立大学病院、分院55を含む86の私立大学病院、計138病院に対して調査し、毎月公表しているデータの修正も行った。 4月から9月までの累計で医業収入は前年比5.85％減、936億8800万円減の1兆5090億3300億円、医業費用は同0.18％増、30億1300万円増の1兆6523億6200万円で、医業収益は1433億2900万円の赤字。前年比で967億円悪化している。 9月の外来患者数は401万4000人で7月の406万人に次いで多く、初診患者数も25万1000人で7月の25万4000人に次ぐ数字だが、前年同月比では外来患者数はマイナス3.1％と...