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「薬価引き下げ分は入院基本料・技術料に」日精協山崎氏

レポート 2020年12月16日 (水)  水谷悠(m3.com編集部)

日本精神科病院協会会長の山崎學氏は12月16日、四病院団体協議会の総合部会後の記者会見で、政府が2021年度に中間年の薬価改定を行って薬価を引き下げる方針を固めたとの報道について、「医療機関にとっては真水のお金だ。引きはがした分は入院基本料や医療技術料に補填する形で戻してくれないと病院の経営が悪くなる」と述べ、部会で意見が一致したと明らかにした。 山崎氏 中間年の薬価改定については、「薬価が適正かどうかという問題は分かるが、2022年度診療報酬改定の財源はどうなるのか。お先真っ暗だ」とも述べ、12月14日の中医協総会で6歳未満の乳幼児への外来診療などの診療報酬の引き上げを決めたことを引き合いに出し、「臨時でできるのだから、薬価を引き下げた分ははがすだけでなく振り替えるべきだ」と主張した。 政府が12月15日に閣議決定した2020年度第3次補正予算案によって、今年度の歳入で国債依存度が6割を超えることについても言及し、国家財政の状況に懸念を示しつつ「現実的に新型コロナで苦しんでいる人がいるし、最前線で頑張っている医療従事者もいて労働に対する適切な評価をしないといけない」と述べた。...