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「高止まりから直近増加、過去最多の水準続く」アドバイザリーボード

レポート 2020年12月16日 (水)  橋本佳子(m3.com編集長)

厚生労働省の新型コロナウイルス感染症対策アドバイザリーボード(座長:脇田隆字・国立感染症研究所所長)は12月16日の第18回会合で、感染状況について「全国の新規感染者数は、一度高止まりした後に、直近で増加に転じており、過去最多の水準が続いている」との評価をまとめた。非公開の会合後に脇田座長は、「大都市における感染拡大・継続維持を直ちに抑制し、地方での感染拡大も阻止する必要がある」と述べ、大都市の感染を下方に向かわせる重要性を訴えた(資料は、厚労省のホームページ)。 西村康稔経済再生担当相が11月25日、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)対策の「勝負の3週間」と呼びかけてから3週間経過した。その評価について脇田座長は、「北海道では飲食店等の営業時間短縮の要請が早かったことから、効果を見ることができる時期になっており、実効再生産数が1を切ってきた。しかし、それ以外の東京、愛知、大阪などでは、時短要請が始まったのが最近であり、勝負の3週間の評価は時間的に十分にできない」と留保し、次回のアドバイザリーボードで評価すると答えた。 政府は12月14日、「GoToトラベル」キャンペーンの年...