1. m3.comトップ
  2. 医療維新
  3. ハンマー&ダンス乗り切れば風邪コロナになる可能性も- 舘田一博・日本感染症学会理事長に聞く◆Vol.3

ハンマー&ダンス乗り切れば風邪コロナになる可能性も- 舘田一博・日本感染症学会理事長に聞く◆Vol.3

スペシャル企画 2021年1月2日 (土)  聞き手・まとめ:小川洋輔、星野桃代(m3.com編集部)

国内外で新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の収束が見通せない中、2021年を迎える。舘田氏はワクチンへの過剰な期待に警鐘を鳴らすと同時に、東京五輪・パラリンピックを通してマスク着用や大声を出さないといった「日本文化」を世界に発信すべきだと期待を寄せた。 ――2021年、新型コロナは収束に向かう可能性はあると考えますか。 それはなかなか分からないけど、まだしばらくはハンマーとダンスを繰り返すことになるでしょう。今(※12月2日)は感染が拡大してきているので、ハンマーが必要だけど、ピークアウトしたらダンスをして、またしばらくしたらきっと(感染レベルが)上がる。2021年もおそらくそれを繰り返す。 ただ、1年間ウイルスと付き合い、向き合えば、季節性が分かってくる。ウイルスだから低温では広がりやすくなる可能性が高い。今は一番感染が広がりやすく、重症化しやすい季節なのかもしれない。1年間を経験すれば次の1年間は戦略を描きやすくなる。 そうするうちに、人口の10~20%が感染して集団免疫効果が出てくるのか、ワクチンが利用できるようになるのか、治療薬が利用できるようになるのか。それによって...