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「医療緊急事態宣言」、四師会・四病協の合同で発出

レポート 2020年12月21日 (月)  橋本佳子(m3.com編集長)

日本医師会、日本歯科医師会、日本薬剤師会、日本看護協会と四病院団体協議会は12月21日、合同で記者会見を開き、「医療緊急事態宣言」を発出して、「日本国民が一致団結して、新型コロナウイルス感染症を打破する意を決するときは今しかない」と政治家や国民に訴えた。宣言は、▽国や地方自治体に、国民への啓発並びに医療現場の支援のための適切な施策を要請、▽国民の生命と健康を守るため、地域の医療および介護提供体制を何としても守り抜く、▽国民に対し、引き続き徹底した感染防止対策をお願いする――という3つの柱から成る(資料は、日医のホームページ)。 日本医師会会長の中川俊男氏は、「通常の病気の治療も後回しにせざるを得ない状況」「日本の医療制度は風前の灯火」などと強い危機感を示し、「万全の感染防止対策こそが、結果として最強の経済対策」と述べ、過酷な医療現場で献身的に働く医療者に思いをはせ、対策を講じることを要請した。 さらに中川会長は、「今日の緊急事態宣言は、関係団体の危機意識の集約だと思っている。第1波、第2波と違って、第3波は全国で起きている。政府にとっては今、やるべき対策は何か、自然とその道筋は見えてく...