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尾身氏、孤発例「多くは飲食店での感染と判断」

レポート 2020年12月21日 (月)  小川洋輔(m3.com編集部)

政府新型コロナウイルス感染症対策分科会の尾身茂会長(地域医療機能推進機構理事長)は12月21日、臨時の記者会見を開き、「リンクを追えない感染者の多くは、飲食店における感染だと判断している」との見解を示した上で、11月末からの「勝負の3週間」を経ても感染拡大が続いている地域では「忘年会・新年会を基本的に見送ってほしい」と求めた。感染が下火になっている地域でも、5人以上の会食は控え、話すときはマスクを着用するよう改めて呼びかけた。 分科会は12月11日の前回会合で、「勝負の3週間」の後に考え得るシナリオとして、(1)感染減少、(2)感染高止まり、(3)感染拡大継続――という3パターンを示していた(『分科会、ステージⅢ相当地域、感染拡大続けば「外出自粛要請も」』を参照)。 尾身会長は「シナリオを判断するのは各知事」と前置きした上で、北海道は(1)、関西圏・中京圏は(2)、首都圏は(3)に当たるという私見を示した。「北海道は早くいろいろな対策を打ってきた。しっかりと対策を打てば(感染が)下火になることの証左だ」と述べた。(3)に当たる地域では「人の移動、接触の低減を含めたさらなる強い対策が必要...