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医療提供体制も代替性確保が必要 - 柵木充明・愛知県医師会会長に聞く◆Vol.2

レポート 2020年12月23日 (水)  大西裕康(m3.com編集部)

【柵木充明・愛知県医師会会長に聞く】 Vol.1 「発熱難民を出さない」、年末年始も平常運転目指す Vol.2 医療提供体制も代替性確保が必要 ――先日、名古屋市長と愛知県知事の間でコロナ病床に関する認識の不一致がありました。どう受け止めましたか。 そうですね。ただ、あれは言わば「どちらも正しい」と思います。市長としては、報告が上がってきた入院患者数が、直近の最大確保病床数に近づいており、「危機だ」となります。一方、知事としては、県下全域で見た時の入院患者数と最大確保病床数にある程度の開きがあり、また地域的に見ても余裕があれば「まだ大丈夫だ」となるわけです。後日、河村市長も記者会見で「少し誤解があった」とお話しされていました。 さらに付け加えれば、コロナ病床の確保については現状、「じわじわと少しずつであれば増やせる」という側面にも注目しなければなりません。 愛知県医師会・柵木会長(写真撮影時のみマスクを外しています) ――どういうことでしょうか。 「確保できる数の実数が計算しづらい」というのと、「確保できる時期が明確ではない」というのが理由です。まずは、通常診療で使っている病棟1つを、...