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10年後の日本のがん情報のため、外の団体とコラボを-若尾文彦・国立がん研究センターがん対策情報センター長◆Vol.3

スペシャル企画 2021年1月17日 (日)  聞き手・まとめ:高橋直純(m3.com編集部)

中山:がん情報を含めた、医療情報全般の発信について、先生とお話をしたかったのですが、私自身は普通の臨床医をやりながら医療情報の発信を始めて6年ぐらいになります。最初は1人でやっていましたが、今は似たような志を持つ人たちと15人ぐらいで「発信する医師団」という団体を作っています。メディアから監修を頼まれたりするようになって、ちょっと前に一般社団法人にもしました。 今のメディアで我々が直接記事を出していくアプローチも大事だと思っていますが、やっぱり継続性という点で難しいです。 若尾:やっぱり臨床医の先生はお忙しいですからね。 中山:はい、そうなんです。ある程度の原稿料や本が売れたら印税も入りますけど、それをモチベーションにやるのは結構難しい。どうしても臨床、研究、家庭があって、その次になってしまいます。自分自身も含めてモチベーションの継続が難しいなと感じていますが、先生、いい策はありませんか。 若尾:私共も、実はマンパワーもなければ、お金もないところで活動しており、質の高いコンテンツを作れるグループとはコラボしたいと思っておりました。現場感覚を持って、最新のエビデンスを分かっている方にお手...