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婦人科初のライセンス取得、意外と患者に受け入れられた-井坂惠一・東京国際大堀病院ロボット手術センター長に聞く◆Vol.2

インタビュー 2020年12月31日 (木)  聞き手・まとめ:星野桃代(m3.com編集部)

【井坂惠一氏インタビュー】 Vol.1 ロボット手術は患者にも術者にも「やさしい」 Vol.2 婦人科初のライセンス取得、意外と患者に受け入れられた Vol.3 ダヴィンチの遠隔活用、まずは指導から ――井坂先生ご自身のロボット手術との出会いは、2006年の国際婦人科内視鏡学会で婦人科のロボット手術症例があると知り、ちょうどその年に当時の勤務先の東京医科大で導入されたということでした。国内4台目の導入でしたが、早い段階で導入されたのはなぜですか。 あの頃、東医大では難しい心臓手術で患者さんが亡くなることが何件か続きました。状況を立て直すために、金沢大学から渡邊剛先生(現ニューハート・ワタナベ国際病院院長)を呼ぶことになったのですが、その時の条件としてダヴィンチ導入を提示されたそうです。 東医大より先にダヴィンチを導入していたのは、慶應大と九州大、渡邊先生のいらっしゃった金沢大。治験をしたものの医療機器としての薬事承認がなかなか下りず、その後、2012年に泌尿器科で初めて保険適用される頃までは、3大学ではあまり使われなくなってしまいました。そんな中よく東医大はダヴィンチを買ったなと思いま...