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ダヴィンチの遠隔活用、まずは指導から-井坂惠一・東京国際大堀病院ロボット手術センター長に聞く◆Vol.3

インタビュー 2021年1月11日 (月)  聞き手・まとめ:星野桃代(m3.com編集部)

【井坂惠一氏インタビュー】 Vol.1 ロボット手術は患者にも術者にも「やさしい」 Vol.2 婦人科初のライセンス取得、意外と患者に受け入れられた Vol.3 ダヴィンチの遠隔活用、まずは指導から ――日本でのロボット手術は、今後どうなっていくと思いますか。 いずれはアメリカのように、婦人科の手術件数が泌尿器科を超えるのではないかと思っています。ただ、保険点数の問題があって、泌尿器科に比べると婦人科はまだまだロボット手術の点数が低い。婦人科や外科では、腹腔鏡手術とロボット手術の点数が同じなんですね。ロボットは初期投資やメンテナンスに費用がかかる分、加算がないと経営的に厳しい部分もあります。 なので、データを集めるためにロボット手術の実施が決まったら各学会に事前登録することになっています。事故や合併症の少なさを証明できれば、診療報酬を上げるためのエビデンスとして提出できますから。 ――2020年はロボット支援下の仙骨腟固定術が新たに保険適用されました。 大堀病院でも仙骨腟固定術をやっていますよ。潜在的な患者さんは多いと感じます。 子宮頸がんも早く保険適用になってほしいんですが、腹腔鏡手...