菅首相が会見「静かな年末年始をお過ごしいただきたい」

菅義偉首相は12月25日、記者会見を開き、東京都を含む首都圏で新型コロナウイルス感染症（COVID-19）の感染拡大が続いていることから、「このままではさらなる感染拡大が避けられない」と懸念を呈し、「静かな年末年始をお過ごしいただきたい」と感染拡大防止への協力を国民に呼びかけた。併せて同日の臨時閣議で、COVID-19の重症患者を受け入れる病床には1500万円を補助することを決定したと説明、「コロナ対応の病床を増やすとともに、現場の方々の処遇を改善し、必要な人が必要な医療を受けられる医療体制を整備する」と述べた。 ただし、緊急事態宣言の発出には否定的で、「緊急事態宣言を発出しなくても、感染拡大防止は可能だと思っている。ありとあらゆる機会に、現状を丁寧に説明すれば、必ずご理解いただける」と期待した。新型インフルエンザ等対策特別措置法の改正にも言及し、飲食店等の休業要請と補償、罰則をセットで検討する方針だ。「新型コロナウイルス感染症対策分科会では、規制強化すべきという意見と、私権制限に慎重な意見の両方がある。今後、分科会において早急に検討する」。 会見する菅義偉首相（左）と尾身茂氏（代表撮...