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2020年医学部入試の男女別合格率、文科省が公表

レポート 2020年12月26日 (土)  橋本佳子(m3.com編集長)

文部科学省は12月25日、医学部医学科を持つ全国の81大学の2019年と2020年の入試の男女別合格率を公表した。全国平均では男子11.25%、女子9.55%。同省が不適切入試またはその疑いを指摘した10大学のうち、2020年では7大学で男子の合格率が女子を上回った一方、昭和大学、聖マリアンナ医科大学、金沢医科大学の3大学では女子が男子を上回った(資料は、文科省のホームページ)。 2019年では男子の合格率が女子を上回ったのは3大学にとどまっていた。不適切入試等が発覚する前の2013年から2018年までの平均では8大学。年による変動はあるにせよ、今後も男女別合格率には注視が必要だ。 女子や多浪などの受験生を不利に扱う医学部不適切入試問題は、2018年7月に東京医大で発覚。問題を受け、文科省が調査を実施し、9大学に不適切入試があるとし、1大学(聖マリアンナ大)にはその疑いがあると指摘。聖マリアンナ大についても第三者委員会が「性別・現浪区分という属性による一律の差別的取り扱いが行われた」と認定した(『聖マリアンナ医大入試で「一律の差別的取り扱い』を参照)。 文科省は問題発覚を受け、2013...