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「空港検疫で陰性、後に陽性」患者からイギリス変異株

レポート 2020年12月27日 (日)  橋本佳子(m3.com編集長)

厚生労働省は12月27日、イギリスからの帰国歴のある新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の患者の検体を国立感染症研究所でゲノム解析を実施したところ、イギリスで報告されているウイルス変異株(VOC-202012/01)が検出されたと公表した。この患者は50代女性で、12月13日に羽田空港に到着、空港検疫での抗原定量検査では陰性だった。その後、宿泊施設で待機、健康フォローアップ中の12月19日に微熱・咽頭痛を訴えて医療機関を受診、陽性が判明、12月22日から都内の医療機関に入院している。入院時は軽症。 VOC-202012/01が国内で最初に報告されたのは12月25日で、空港検疫での陽性者5人から検出された(『新型コロナのイギリス変異株、国内で初確認、空港検疫で5人』を参照)。12月26日にも都内で2人報告された。今回で計8人になるが、先の7人との接触歴はない。 厚労省健康局長の正林督章氏は、12月27日の記者ブリーフィングで「新型コロナウイルスの潜伏期間が1~14日間であることを踏まえると、空港検疫での検査結果が陰性でも、その後、陽性になることはあり得る。そのため空港検疫で陰性で...