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コロナ対応で支援不十分「中小病院の存亡の機」、医団連

レポート 2020年12月28日 (月)  高橋直純(m3.com編集部)

医療関連5団体で組織する医療団体連絡会議(医団連)は12月25日、「医療崩壊を深化させないために国の十分な手立てを求める緊急記者会見」を開催し、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)により逼迫している医療現場の実態を訴えた。COVID-19患者を直接受け入れていない病院へ支援が不十分で結果的にクラスターが発生しているとし「地域医療を支えてきた中小病院の存亡の機」であると同時に、新型コロナ患者を受け入れている重点医療機関でも一時金の引き下げが相次いでおり「目も当てられない状況」だと説明した。 全日本民主医療機関連合会の増田剛氏(埼玉協同病院長)は、COVID-19患者を受け入れていない病院でも発熱、肺炎患者は来ているだけでなく、患者数の増加で転院調整も難しくなっているとして、「新型コロナ患者用に準備している医療機関よりははるかにクラスターが発生しやすく、実際発生している。あまりにも気の毒と言わざるを得ない。地域医療を支えてきた中小病院が存亡の機だ」と訴え、全ての医療機関への支援を求めた。 日本医療福祉生活協同組合連合会の高橋淳氏(岡山協立病院院長)は、医療福祉生協連や岡山県の状況を...