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南アフリカ変異株、空港検疫で初確認

レポート 2020年12月29日 (火)  水谷悠(m3.com編集部)

厚生労働省は12月28日、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の南アフリカで報告されている変異株(501Y.V2)を、国内で初めて確認したと発表した。南アフリカからカタールのドーハを経由して12月19日に成田空港に到着した30代女性の検体を国立感染症研究所でゲノム解析したところ判明した。この女性は無症状で、入国後以降、宿泊施設で療養中。 他にも6人の検体からイギリスの変異株(VOC-202012/01)が検出された。うち1人は既に宿泊療養を終え、5人が宿泊療養中。7人に濃厚接触者はいないという。変異株の検出はイギリス株が合計14人となった(資料は、厚労省のホームページ)。 国立感染症研究所所長の脇田隆字氏によると、イギリスで南ア変異株を調べて感染性が高い可能性が示唆されているが、まだ明確なデータはない。イギリスでは9月以降の検体についてイギリス変異株が報告されているため、感染研でも9月以降の検体を順次解析中だという。 南ア変異株はレセプターの結合部位として重要な3カ所の変異を含む、スパイクタンパクの8カ所の変異で定義されているが、脇田氏は「イギリス株との共通点としてN501Yの...