「緊急事態宣言、1都3県での発出を検討」菅首相が年頭会見

菅義偉首相は1月4日、年頭の記者会見を行い、新型コロナウイルス感染症（COVID-19）の感染拡大を受け、1都3県に対し、改めて飲食店等の午後8時までの営業時間短縮の要請を行うとともに、緊急事態宣言を発出する検討に入ると表明した。12月25日の年末の会見では、緊急事態宣言の発出には否定的だったが、感染拡大が止まらず、1都3県の知事からの要請もあり、決断を迫られた格好だ（『菅首相が会見「静かな年末年始をお過ごしいただきたい」』、『1都3県の知事「緊急事態宣言」発出の検討を要望』を参照）。 ただし、1月9日午前0時からの発出が有力視されているが、時期の言及は避けた。特に飲食での感染リスクの軽減を実効的なものにするために、検討する必要性を強調した。 2020年4、5月の緊急事態宣言発出時は、社会経済活動を広く停止したが、菅首相は「約1年の中で、問題はかなり明確になってきた」と述べ、飲食時の感染リスク軽減の重要性を繰り返し説明。基本的対処方針等諮問委員会に諮り、宣言内容を検討する方針であり、「やはり限定的、集中的に行うことが効果的だと思っている」とし、前回の緊急事態宣言とは異なり、範囲を限定す...