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98歳の現役医師に「赤ひげ大賞」

レポート 2021年1月7日 (木)  岩崎雅子(m3.com編集部)

日本医師会は1月6日の定例記者会見で、長年にわたり地域医療に貢献している医師に贈る「第9回日本医師会赤ひげ大賞」の受賞者5人を発表した。このうち、石川県の伊藤病院の名誉院長を務める伊藤博氏は、歴代受賞者の最高齢タイとなる98歳での受賞となった。ほかの4人は66~85歳。表彰式は3月5日に都内で開催される予定。 2012年に創設された赤ひげ大賞は、かかりつけ医として地域住民の疾病予防や健康の保持増進に努めている現役医師を対象に、各都道府県医師会長が推薦し、日医幹部や有識者ら選考委員が大賞を決定する。日医と産経新聞社が主催。 伊藤氏ら5人に大賞 石川県医師会が推薦した98歳の伊藤氏は、金沢陸軍病院の教育隊長として従軍。1948年の福井地震では防疫体制確保のため尽力し、1954年には北陸初の胃カメラ臨床応用を開始するなど、多くの早期胃がん患者の治療に貢献。「黄泉からお迎えがあった時が、自分の現役が終わる時」と今も現役で診療を続けている。 北海道医師会が推薦した升田鉄三氏(66歳)は、礼文町国民健康保険船泊診療所の所長を務め、礼文島唯一の医師として長きにわたり地域医療に貢献。診療所では人工透析...