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「忍び寄るポピュリズム医療政策」から脱却なるか - 権丈善一・慶應大商学部教授◆Vol.2

インタビュー 2021年1月18日 (月)  聞き手・まとめ:橋本佳子(m3.com編集長)

【権丈善一・慶應大商学部教授に聞く】 Vol.1 途中で「主役」がいなくなった会議 Vol.2 「忍び寄るポピュリズム医療政策」から脱却なるか Vol.3 「かかりつけ医」はコロナ禍でのキーワード Vol.4 高齢者患者負担、進むべき方向はシンプル Vol.5 みんなで支える「子育て支援連帯基金」構想 Vol.6 高齢者を呼ぶ「灌漑事業」こそ、地方創生 Vol.7 そろそろ本格的な社会保障の議論をしよう ――先生は、「僕のように、年金にも関わっている側から見ても、全世代型社会保障検討会議というのは困った存在でした」とも発言されています。 厚生労働省の社会保障審議会年金部会で、2019年8月に財政検証が発表された後、年金改革について議論をしていたのですけど、9月に官邸のこの会議ができてしまって、全部そこで決められる。年金部会では、短時間労働者への厚生年金の適用拡大では、「企業の規模要件の撤廃は当然」という議論をしていても、全世代型社会保障検討会議を仕切っている人たちは中小企業に優しいようで、思いっきり譲歩してしまう。 僕が「店主」を務めて遊んでいる『Web年金時代』のコーナー『居酒屋ねん...