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「かかりつけ医」はコロナ禍でのキーワード - 権丈善一・慶應大商学部教授◆Vol.3

インタビュー 2021年1月20日 (水)  聞き手・まとめ:橋本佳子(m3.com編集長)

【権丈善一・慶應大商学部教授に聞く】 Vol.1 途中で「主役」がいなくなった会議 Vol.2 「忍び寄るポピュリズム医療政策」から脱却なるか Vol.3 「かかりつけ医」はコロナ禍でのキーワード Vol.4 高齢者患者負担、進むべき方向はシンプル Vol.5 みんなで支える「子育て支援連帯基金」構想 Vol.6 高齢者を呼ぶ「灌漑事業」こそ、地方創生 Vol.7 そろそろ本格的な社会保障の議論をしよう ――では、全世代型社会保障検討会議の報告書で、評価されている点は。 2019年12月の中間報告の時から「かかりつけ医」という言葉が出てきます。これは高く評価していいと思います。この会議を、なんとかして将来のための足がかりにしておこうと考えていた事務局の誰かが、主催者たちの関心の外にあった話をそろっと書き込んでいたんでしょうかね。 かかりつけ医という言葉を、政府の公文書の中で最初に使ったのは2013年8月6日の社会保障制度改革国民会議の報告書でした。国民会議が提案した医療のあり方を実現するには、かかりつけ医の存在が必須でした。その2日後の8月8日に、「日本医師会・四病院団体協議会合同提言...