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高齢者患者負担、進むべき方向はシンプル - 権丈善一・慶應大商学部教授◆Vol.4

インタビュー 2021年1月23日 (土)  聞き手・まとめ:橋本佳子(m3.com編集長)

【権丈善一・慶應大商学部教授に聞く】 Vol.1 途中で「主役」がいなくなった会議 Vol.2 「忍び寄るポピュリズム医療政策」から脱却なるか Vol.3 「かかりつけ医」はコロナ禍でのキーワード Vol.4 高齢者患者負担、進むべき方向はシンプル Vol.5 みんなで支える「子育て支援連帯基金」構想 Vol.6 高齢者を呼ぶ「灌漑事業」こそ、地方創生 Vol.7 そろそろ本格的な社会保障の議論をしよう ――全世代型社会保障検討会議では、後期高齢者の自己負担2割への引き上げは、単身世帯で「年収200万円以上」が対象と決まりました。この点について権丈先生はこう書かれています。 進むべき方向はシンプルだ。自己負担率は年齢区分なく一定に揃える、所得区分も、労多く益少なく、弊害の方が大きいために撤廃する。他方で、所得が低ければ大変であるのは年齢に関係なく同じで、特に、低所得者は自己負担率の影響を敏感に受ける。ゆえに、低所得者には負担が軽くなるように、低所得者を見極める方法も視野に入れて徹底的に議論する。 あの文章は、11月の半ばに、NHKの午後7時からのニュースを見ていたら、「後期高齢者の医療...