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尾崎都医会長「第1波より危険、分断されず頑張ろう」

レポート 2021年1月13日 (水)  水谷悠(m3.com編集部)

東京都医師会会長の尾崎治夫氏は1月12日の記者会見で、現在の新型コロナウイルス感染症(COVID-19)第3波について「第1波よりはるかに危険な状態だ。逃れられない、一人一人が努力しないと解決できない。せっかく緊急事態宣言を出したのだから、一緒になって分断されずに頑張りましょう」と強い危機感を示し、都民に感染拡大を防止するための行動を求めた。 尾崎氏 1都3県などで飲食店に営業を午後8時までとする時短要請が出ているが、これについて「結局、午後8時以降の自粛と頭に残っていて、『8時までは動いていいんじゃないか』と伝わっているのではないかと思っている」と疑問視。日中に開いている店で飲食をすればそこで感染が拡がるとして、「もっと強力なメッセージで昼間も抑制して、一人一人が考えて人との接触をできる限り減らす努力しないと感染者が減らない段階に来ている」と述べた。 日本のCOVID-19対策についての総論的な見解も披露。「平時の医療としては国民皆保険制度は素晴らしいが、有事の素早い切り替え、国がどういう形でリードして態勢をつくるかは残念ながら不十分な態勢のままに突入していった」と述べ、SARSやM...