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検疫データとHER-SYSを連携へ

レポート 2021年1月13日 (水)  水谷悠(m3.com編集部)

厚生労働省は1月13日、新型コロナウイルス感染症対策アドバイザリーボードに設置している「感染者情報の活用のあり方に関するワーキンググループ(WG)」(座長:鈴木基・国立感染症研究所感染症疫学センター長)に、検疫データと「新型コロナウイルス感染者等情報把握・管理支援システム(HER-SYS)」を連携させて訪日外国人が入国後に陽性となった場合の両者の突合を効果的に行う方針を示し、了承を得た。HER-SYSにパスポート番号を入力する欄を設けるシステム改修を行い、1月下旬に運用を開始する予定(資料は厚労省のホームページ)。 2021年1月13日厚労省発表資料 入国時のPCR検査で陰性だった訪日外国人が28日以内に発症したケースでパスポート番号の入力を義務づけ、検疫データとHER-SYSの名寄せを氏名や生年月日などのデータで行っていたところをより正確に把握・分析することが目的。厚労省政策企画官で新型コロナ対策本部保健班副班長の佐藤康弘氏は、「検疫で入ってくる外国人のその後が、どの程度の陽性率かなど基本的なデータを把握しておくべきだと考えている。そういう観点で水際対策には有効に働くのではないか」と...