「全国的に医療崩壊は既に進行」中川日医会長

日本医師会会長の中川俊男氏は1月13日の定例記者会見で、「全国的に医療崩壊は既に進行している」と強調、「欧米のような感染爆発が現実化してきた。全国にまん延して手遅れになることが無いよう、勇気を持って早めの対策が必要だ」と述べ、感染拡大状況によっては、緊急事態宣言の全国的発出も検討すべきだとした。 定例記者会見で話す日医の中川俊男会長 中川会長は、「医療崩壊」を「必要な時に適切な医療を提供できない、適切な医療を受けられない」状態とし、「医療壊滅」を「必要な時に医療自体を提供できない、医療自体を受けられない」状態と説明。首都圏で通常の入院患者の受け入れ拒否などが起きていることに触れ、「医療壊滅の状態にないから医療崩壊でないというのは誤解。全国的に医療崩壊は既に進行している」と述べた。 「医療崩壊」から脱却するためには「医師の判断の下、高齢者も含めて軽症者や無症状者は宿泊療養、自宅療養を積極的に活用すべきかもしれない」と説明。日医のCOVID-19 JMATで宿泊療養施設や検査センターに人員を多く派遣してきたとし、「検査体制を充実させ、感染拡大を防ぎ、入院が必要な患者の発生を減らすことが何よ...