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新型コロナ陽性者20人入院中に移転-横浜市立市民病院◆Vol.3

インタビュー 2021年2月5日 (金)  聞き手・まとめ:小川洋輔(m3.com編集部)、橋本佳子(m3.com編集長)

石原淳(いしはら・じゅん)氏 横浜市立市民病院 病院長 1979年3月、慶應義塾大学医学部卒業。慶應義塾大学病院小児科、都立清瀬小児病院等を経て1998年から横浜市立市民病院勤務。2013年4月から現職。全国公立病院連盟会長、一般社団法人全国公私病院連盟副会長、慶應義塾大学医学部客員教授(小児科学)を務める ――新病院の基本方針に「災害と感染症対策」をうたっています。東日本大震災後の計画なので、災害は分かりますが、当時から感染症対策を重視していたのはどのような理由からでしょうか。 2014年度の基本計画策定時から、感染症対応というのがコンセプトにありました。東京圏ではいつか必ず大規模災害がある。それは地震かもしれないし、テロかもしれないし、感染症かもしれない。横浜という地は特殊で、横浜市単独で物事を考えられない場所なのです。基本は東京圏で、羽田空港は近いし、クルーズ船は積極的に横浜港で受け入れてきた。どこかの国で感染症が起きたら、グローバル化の時代だから、日本への侵入路として横浜はかなりホットになる。だから、COVID-19前から感染症対応は必須でした。 感染症病床はもともと26床あっ...