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治療方針巡って上級医間で板挟み、精神不安定に◆Vol.4

医師調査 2021年1月31日 (日)  星野桃代(m3.com編集部)

Q. 「燃え尽き症候群」が起きた理由や経緯、その後の対応について詳細を教えてください。 人間関係やハラスメント 自身の知識量や技術力が他の研修医に比べて劣っており、また向上させる効率も悪く感じていた中で、指導医や他の職種からの風当たりを辛く感じる日々が続き疲弊した。新型コロナウイルス感染症(COVID-19)により研修機会が減ったことや、上司・先輩・同期と外食等できないこともストレスの誘引に思われる。その頃から体調を崩しがちになり、微熱や腹痛、吐き気が持続するようになった。その後、少しの期間、無理のない範囲で出勤させてもらい、またローテーション科が変わってある程度の裁量をもらう科で研修し、自分の勉強と業務が直接影響し合う責任感を感じられる環境を与えてもらえたことは、少し自信と頑張ろうという責任感につながった。その頃から徐々に立ち直ることができてきている。【初期研修医1年目、女性、市中病院】 明らかに患者に害のある医療を行う上級医がいること。若手が同じことをやったら糾弾される一方で、ある程度以上の年次の医師なら何をやっても批判されないという現実を目の当たりにし、ばかばかしくなった。【初期...