1. m3.comトップ
  2. 医療維新
  3. 所属病院チームで海外ボランティアに参加する魅力

所属病院チームで海外ボランティアに参加する魅力

オピニオン 2021年1月21日 (木)  北川祐資(ジャパンハート)

昨今のCOVID-19の世界的な蔓延で、都内の地域中核病院として診療に当たる当院(河北総合病院、東京都杉並区)においても、COVID-19専門の病床とスタッフを確保し、通常の診療とは別にCOVID-19患者の対応にあたっています。私の専門は消化器外科ですが、現在他診療部の医師とローテーションを組みながらCOVID-19診療にも従事しております。立場を超えて未経験のことに立ち向かう際には、チームでの取り組みが重要であることを再認識しました。 私は初期研修終了後、2014年から1年間ジャパンハートの長期ボランティア医師としてカンボジアで活動させていただきました。当時は拠点となる病院はなく、毎回首都プノンペン近郊(といっても車で2-3時間)の病院を間借りして手術活動を行っていました。毎回、短期ボランティアの方と手術活動を行っており、当時ほどチーム医療の大切さを肌で感じた体験はありません。活動終了後、国内で外科の修練を継続しながら自分の勤務する病院のメディカルスタッフとともに年1-2回の手術活動を継続しています。 長期ボランティア時の活動の中心は医療過疎地域への巡回診療と、そこで手術が必要とな...