研修医・専攻医ローテ、冬場は手厚く
オピニオン
2021年1月24日 (日)
志賀隆(国際医療福祉大学教授/同大学病院救急医療部部長)
年明け早々各地に緊急事態宣言が出されるなどコロナ禍はまだまだ続きそうです。ただ、ワクチンの医療従事者への接種計画には具体性が見えてきていますので、なんとか第3波を乗り越えていきたいですね。 さて、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)対応が続いても2021年度は着実にやってきます。今回はどのように研修医・専攻医の年間計画を立てていくかを考えてみましょう。 冬場は人手が厚くなるようローテーションを あまり日本では意識されていませんが、年度初めに年間の教育計画を立てておくことはとても重要です。計画を立てていないと、忙しい年末年始にスタッフ一人で当直をするというような事態になりかねません。 研修医・専攻医のそれぞれの年間ローテーションや、年間の講義・シミュレーション予定を事前に検討しましょう。 救急や内科など、発熱や呼吸器感染症の影響を受けやすい部門では、「冬にローテーションを厚くする」計画を立てることをお勧めします。 これまでの経験から、一般的に年度の後半は、以下のような傾向があります。 研修医・専攻医がローテーション変更希望を出すことが増える メンタル不調・体調不良が起こりやすい ...
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