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新型コロナ、病床逼迫回避の2つの処方箋 - 竹田晋浩・ECMONet代表に聞く

レポート 2021年1月17日 (日)  聞き手・まとめ:橋本佳子(m3.com編集長)

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)拡大に伴い、医療が逼迫している現状にあって、救える命も救えず、人工呼吸器を装着する場面などにおいてトリアージする必要性が出てくるとの懸念もある。 COVID-19の国内流行初期の2020年2月からECMONetを立ち上げ、ECMOや人工呼吸器の稼働状況等の把握に取り組んできた、同Net代表の竹田晋浩氏(かわぐち心臓呼吸器病院理事長・院長、埼玉県川口市)に、COVID-19の医療体制の受け止めと課題などをお聞きした。 竹田氏は、「新規感染者数を抑えるのが対策の大前提」とした上で、▽本来必要がない人まで入院させている現状があるため、的確な入院基準を定める、▽中等・重症患者の受け入れは集約し、医師らを集めて対応する――という2つの必要性を提案する(2021年1月15日にオンラインでインタビュー)。 ――まず人工呼吸器やECMOの使用状況についてお聞きします。 人工呼吸器やECMOについては、現時点では問題なく使用できていると思います〔編集部注:1月15日現在でECMO装着は全国で70人、人工呼吸実施中 505人。2020年2月時点の「人工呼吸器およ...