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イギリス変異株、静岡の「渡航歴なし」患者3人から検出

レポート 2021年1月18日 (月)  橋本佳子(m3.com編集長)

厚生労働省は1月18日会見を開き、イギリス滞在歴がない静岡県在住の患者3人から、イギリスで報告されている新型コロナウイルスの変異株(VOC-202012/01)が検出されたことを公表した。いずれも同一保健所管内の患者で、厚労省は現在、クラスター対策班を派遣して推定感染源を調査中だ。同省は現時点では、「地域の面的な広がりを持っている証拠はない」と説明するが、変異株の市中感染の可能性もある。また18日にはイギリスから入国した1人からもイギリス変異株が検出された。 患者3人はいずれも1月上旬の発症で、イギリス滞在歴や不特定多数との接触歴はない。3人のうち2人は20代女性と、その濃厚接触者である40代女性。残る1人は60代男性だが、これら2人の女性との接触歴はない。3人とも自宅療養中だ(資料は、厚労省のホームページ)。 今回の発見は、静岡県外の患者(患者A)の変異株が検出できるPCR検査で、イギリス変異株の疑いが見付かったことがきっかけ。患者Aについてはウイルス量の不足でゲノム解析には至らなかったが、積極的疫学調査を実施したところ、女性2人にイギリス変異株が見付かった。静岡県によると1月13日...