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新型コロナワクチン「先行接種」の対象病院は今週中にも公表

レポート 2021年1月19日 (火)  星野桃代、大西裕康(m3.com編集部)

厚生労働省は、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)を予防するワクチンについて、薬事承認後できるだけ速やかに公的機関である国立病院機構(国病)、地域医療機能推進機構(JCHO)、労働者健康安全機構(労災病院本部)が運営する病院の医療従事者計1万人程度を対象に「先行接種」を実施する。副反応に関する情報収集・公開が目的。既に2020年末、希望者の募集を各公的3機関に依頼済みで、「先行接種」を実施する病院の一覧は早ければ今週中にも公表する(ワクチンの国内申請状況については『新型コロナのワクチン候補「BNT162b2」を国内申請』などを参照)。 国内で最初にCOVID-19予防として接種が始まるのは米国ファイザー製になる見通しとなっており、氷点下75℃を保てる超低温冷凍庫での保管など、医療機関があまり保有していない設備や体制が必要。このため現在は、接種の実施を希望する病院の設備状況などを含め各種調整を進めている。同3機構が運営する病院は国病が140施設、JCHO57施設、労災病院32施設で、合計は229施設。 一方、先行接種で予定している1万人程度の接種が一気に完了するわけではない。例え...