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都内で初めて渡航歴のない感染者から変異株

レポート 2021年1月22日 (金)  小川洋輔(m3.com編集部)

厚生労働省は1月22日、海外渡航歴のない東京都在住の10歳未満の女児から、新型コロナウイルスのイギリス変異株(VOC-202012/01)が検出されたと発表した。渡航歴・接触歴のない感染者から変異株が見つかるのは静岡県の4人に続き5人目で、都内では初めて。女児の感染源と推定される都内の40歳代男性についても、国立感染症研究所がゲノム解析を進めている。都は1月22日までに陽性と判明した1453検体について、PCR検査を用いた変異株のスクリーニングを実施しているが、変異株が見つかったのは今回の女児1人だけだった。厚労省は「(男性が)市中感染した可能性はあるが、現時点では都内で変異株の面的な広がりがあるとは考えていない」と説明している。 40歳代の男性は1月15日に発症。女児は男性と濃厚接触者だったため、検査を受け、1月19日に陽性が判明した。無症状だが、変異株であることが判明したため、都内の医療機関に入院している。男性や女児との濃厚接触者は計2人いるが、いずれも陰性だった。不特定多数との濃厚接触はない。男性も女児も海外渡航歴はなく、帰国者との接触も確認されていない。これまでに渡航歴・接触歴...