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他病棟職員が応援業務、病棟全体に感染伝播か-慶友会吉田病院が報告書

レポート 2021年1月24日 (日)  高橋直純(m3.com編集部)

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のクラスターが発生した慶友会吉田病院(北海道旭川市)は1月20日、一連の経過や対応についての報告書を公表した。同院での感染者数は累計で入院患者136人、職員77人(職員数は全体で374人)の計213人で、死亡者数(患者)39人となった(報告書は病院サイト)。 同院は内科系(消化器、呼吸器、循環器、内分泌、緩和ケア等)を中心に、外科、整形外科、泌尿器、眼科、精神科、リハリビテーション科、歯科・歯科口腔外科を標榜し、病床数は263床。内訳は急性期患者対象の一般病棟104床(3、4、7階病棟)、障害者病棟92床(5、6階)、地域包括ケア病棟56床(1、2階)、緩和ケア病棟11床(5階)となっている。報告書では「今般の報道にあるような慢性期患者のみを受け入れる病院ではなく、旭川市を含めた上川中部医療圏の中で、がん治療を含む標準的な内科治療を行う医療機関でもある」と説明している。 ■概要 2020年11月6日に6階病棟患者1人発熱、看護師1人発熱(体調不良で自院発熱外来受診)で、抗原検査、PCR検査で陽性を確認。深夜までに濃厚接触者へのPCR検査で、6...