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医療界の公を問う、「官への陳情は止めよう」-東大医科研・上氏

オピニオン 2008年12月11日 (木)  上昌広(東京大学医科学研究所        先端医療社会コミュニケーションシステム社会連携研究部門・准教授)

大野病院事件判決で始まりつつある医と法の対話 去る2008年9月4日、福島県立大野病院産科医師逮捕事件に対する無罪判決が確定し、医療と法の軋轢は次の段階に入りました。現在、各地で様々な試みが始まりつつあります。 例えば、様々な医療メディアにて、福島地裁判決のレビューが行われています。例えば、9月3日にはメールマガジン「MRIC」にて竹内治氏(法務博士)が「福島県立大野病院事件地裁判決についての感想」、10月8日と11日には大岩睦美氏(医療・法律研究者)が「福島大野事件判決解説」、10月27日には古田一雄氏(東京大学大学院工学研究科教授)が「安全研究者から見た福島大野事件判決」を発表しています。 さらに、ソネット・エムスリーにて発表された金田朗氏(弁護士)の「医学・医療の不確実性を正面から見据えた判決」、橋本佳子編集長の大野病院事件の主任弁護人である平岩敬一氏へのインタビューは一読の価値があります。さらに、福島県立医科大学産婦人科教授の佐藤章氏と大野病院事件の弁護人の安福健二氏の対談も、事件の経緯から判決の検証に至るまで、当事者の視点で詳細に語られています。 ◆ 関連サイトURL htt...