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「エビデンス」「寛解」、「説明せず使う」は2%◆vol.1

医師調査 2008年12月8日 (月)  村山みのり(m3.com編集部)

10月、国立国語研究所から『「病院の言葉」を分かりやすくする提案(中間報告)』が発表された。医療の現場において用いられている言葉100語について、「なぜ言葉が伝わらないか」を分析した上で、「類型A」=日常語で言い換える、「類型B」=明確に説明する、「類型C」=重要な言葉であるため、新しい概念を普及させる、という3類型に分類し、さらに「言い換え例」「説明例」などが提示されている(詳しくは医療維新『「病院の言葉」、こう工夫すれば患者も理解!』を参照)。対象となった100語は、医療用語全体から「医療者が患者に理解してもらうのは難しいと感じている言葉」などの視点から絞り込まれたもので、類型化はインターネットを通じて調査した非医療者の認知度、理解度を基に行われた。 それでは、現場の医師は、これらの言葉を通常の診療においてどの程度使用しているのか――。この実情を調査するため、100語のうち、幅広い診療科に関係すると思われる20の単語*を取り上げ、使用の度合い、言い換え・説明の頻度やその例について、m3.com医師会員を対象にアンケートを実施した。回答者は勤務医204人、開業医201人、計405人。...