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国を訴えた「リハビリ裁判」は2つとも却下◆Vol.1

レポート 2008年11月10日 (月)  司会・まとめ:橋本佳子(m3.com編集長)

鶴巻温泉病院(神奈川県秦野市)の医師、澤田石順氏は、今年4月のリハビリテーションの診療報酬改定を問題視して、2つの行政訴訟を起こした。その判決がこの9月に下されたが、いずれも「却下」。澤田石氏と交友があるリハビリテーション専門医、宮城厚生協会長町病院(仙台市太白区)院長の水尻強志氏も、昨今のリハビリ点数の改定を問題視し、ブログで情報発信を続ける。両氏に、裁判の経緯に加え、昨今のリハビリ点数の改定を検証してもらった(対談は、2008年10月18日に実施。計3回に分けて掲載)。 澤田石順氏 1989年秋田大学医学部卒。在学中は社会衛生部老人医療調査班に所属し、高齢化社会における医療と地域医療の課題についてフィールドワークを中心に研究。2006年2月より鶴巻温泉病院回復期リハビリテーション病棟に勤務。 ――まず行政訴訟の結果から教えください。 澤田石 私は二つの行政訴訟を今年3月と4月に起こしましたが、いずれも却下、つまり門前払いされました。これは当初から予想していた結果ですが。 二つの訴訟とは、この4月の診療報酬改定で導入された、回復期リハビリテーション病棟入院料への「成果主義」、リハビリ...