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佐藤章・福島県立医大教授が判決直後の真情を吐露◆Vol.21

レポート 2008年8月22日 (金)  聞き手・橋本佳子(m3.com編集長)

加藤克彦医師の所属医局は、福島県立医科大学産婦人科。その教授である佐藤章氏は、事件直後から、2006年の逮捕・起訴、そして8月20日の判決に至るまで、担当教授として事件にかかわってきた。また、佐藤氏は自ら一般傍聴券を求めて並び、計15回にわたった公判をすべて傍聴してきた。果たして、今回の判決をどう受け止めたのだろうか。判決直後の思いを聞いた(2008年8月21日にインタビュー)。 「最後まで心配だった。さすがにこの2年間は疲れた」と率直に語る、佐藤章氏。 ――逮捕・起訴から約2年半。昨日、判決を聞いた率直な感想をお聞かせください。 「ほっとした」というのが正直なところです。「勝った」「負けた」といった話ではありません。逮捕・起訴自体はそもそも「余分」なことだったので、無罪になったことは「前に戻った」だけにすぎないからです。またこの間、時間も労力もかかっていましたので。 ――警察・検察に思うところはありますか。 ノーコメントですね。何を言っても、「逮捕された」事実は消えることはないので。 ――加藤先生は40歳前後という非常に活躍できる時期に、2年半臨床に携わることができなかったわけです。...