1. m3.comトップ
  2. 医療維新
  3. 遺族が「一生、真相を追究していきたい」と会見◆Vol.18

遺族が「一生、真相を追究していきたい」と会見◆Vol.18

レポート 2008年8月21日 (木)  橋本佳子(m3.com編集長)

「病院でいったい何があったのか、十分に説明してほしい」 8月20日、福島県立大野病院事件の公判後、記者会見に応じた遺族、死亡した女性の父、渡辺好男氏は、加藤克彦医師に対する思いをこう語った。今年1月の意見陳述(「警察関係者に感謝申し上げたい」を参照)、さらにさかのぼれば女性が死亡した時点から「真相を知りたい」という遺族の思いは変わっていなかった(「記者会見用資料」として配布された本文を文末に掲載)。 再発防止を望む思いから、渡辺氏はこの日、「医療事故再発防止のための要望書」を県に対して提出している。遺族が記者会見という形でコメントするのは今回が初めてだが、会見に応じた理由について、「事故を再発防止につなげてほしい。顔を出すことでその主張をしたかったため」と述べている。そのほか、後述するように世間の遺族に対する誤解を解くことなども、会見に応じた理由のようだ。 県庁の記者クラブで記者会見した、遺族(女性の父)の渡辺好男氏。 「警察・検察には感謝している」 「真相究明」について、裁判で明らかになった部分はあるものの、その分、「本当はもっと明らかになるのではないか」と受け止めており、いまだに不...