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「病院の言葉」、こう工夫すれば患者も理解!

レポート 2008年10月21日 (火)  橋本佳子(m3.com編集長)

「合併症」という言葉は国民もよく知っているが、医療で使用する意味と日常で使用する意味が異なるため、混同されやすい。「手術合併症」は、「手術併発症」などと言い換える必要がある――。 こんな提案な提案が盛り込まれた、『「病院の言葉」を分かりやすくする提案(中間報告)』が10月21日、公表された。作成したのは、独立行政法人国立国語研究所の「病院の言葉委員会」(委員長:杉戸清樹・同研究所所長)だ。 委員会の委員の一人、国立国語研究所研究開発部門上席研究員の吉岡泰夫氏は、次のように語る。「以前実施した調査では、4割近い人が、症状や治療について分かりにくい言葉で説明された経験を持ち、8割以上の人が難解な専門用語の言い換えや分かりやすい説明を求めていた。また、よく知られている言葉でも、医療者と患者の文化が違うと、その意味が違う場合もある。真に患者参加の医療を実践するには、分かりやすい言葉で伝えることが重要。どのように言い換えたり、説明すればいいかを医療者も交えて検討した」。 図1 「病院の言葉」を分かりやすくする工夫の類型 中間報告は、図1のように、難解かつ重要性の高い100語について、【言葉が伝わ...