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「全国医師連盟」発足への期待と不安

レポート 2008年6月9日 (月)  橋本佳子(m3.com編集長)

「全国医師連盟」が6月8日、正式発足し、東京都内で設立集会を開催した。冒頭の挨拶で同連盟代表の黒川衛氏は、「従来の学会や医師会などは確かに歴史的役割を果たしてきたが、“医療崩壊”に直面しても、医療再生への道筋を示すことができない。医療再生を目指す新機軸として、全国医師連盟を発足させた」と挨拶した。 全国医師連盟の会員は6月7日現在で740人。平均年齢は45歳で、勤務医74%、開業医15%などという内訳だ。そのうち設立集会に出席したのは約140人。報道機関もテレビ、一般紙、医療専門誌など多数が取材に訪れし、同連盟への関心の高さが伺えたものの、正式発足後の具体的な行動内容は示されず、「期待と不安」が入り混じった設立集会となった。 「全国医師連盟」代表の黒川衛氏(右から4番目)と執行部のメンバー。 取材に訪れた報道機関は25社 設立集会は、代表者挨拶、来賓祝辞(東京大学医科学研究所探索医療ヒューマンネットワークシステム部門准教授の上昌広氏)、6人の演者による記念講演という構成で、3時間半近く行われた。6社のテレビ局も含め、取材に訪れた報道機関は25社。 記念講演の演者は以下の通り。「医療裁判...