尾身氏「緊急事態宣言の効果、来週初めには分かる」

政府の新型コロナウイルス感染症対策分科会の尾身茂会長は1月27日、参院予算委員会に出席し、東京都などで新規感染者数が現在やや減少しているのは年末年始の飲食による感染が落ち着いたことが要因との見方を示した上で、「緊急事態宣言を出したことの効果はおそらく今週の末、あるいは来週の初めに分かると思う。そこを見て（の評価が）、これからの対策、（宣言）解除の時期等に重要な影響を及ぼす」とし、来週には緊急事態宣言の効果や解除の可否を検討する考えを示した。1月7日の宣言発出決定については「特に遅かったとは思わない」と述べた。立憲民主党の徳永エリ氏の質問に答えた。 尾身会長は、現在の感染状況の評価について「今は非常に微妙な時期」として、緊急事態宣言の効果よりも、忘年会などによる感染拡大がやや落ち着いた可能性が高いと説明。宣言の効果は今後見極める必要があると強調した。 「緊急事態宣言の発出が遅かったのではないか」との徳永氏の問いに対しては、分科会として宣言前から静かな年末年始を過ごすよう呼びかけていたにもかかわらず、国と自治体が一体感を持ってメッセージを出せなかったことなどによって、結果的に飲食を起点とす...