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依然続く研修医の大学病院離れ、2008年度マッチング

レポート 2008年10月17日 (金)  橋本佳子(m3.com編集長)

医師臨床研修マッチング協議会は10月16日、2009年4月からの卒後臨床研修先を決める医師臨床研修マッチングの最終結果を公表した。 大学病院に決まった研修者(大半が医学部6年生)は全体の49.1%、臨床研修病院は50.9%で、臨床研修病院がやや上回った。この割合は2007年度と同率。 大学病院での研修者の割合は、臨床研修の必修化前は約7割に達していた。これに対して、マッチングの最初の年である2003年度(研修開始時期は2004年度)が58.8%、以降、2004年度52.7%、2005年度48.3%、2006年度48.8%。臨床研修病院と大学病院の研修者はほぼ半々の割合で推移しており、必修化前の水準に戻る気配はない。 東京は募集定員の9割埋まった一方、5割未満も5県 「昨今の医師不足は卒後臨床研修が原因であり、募集定員と研修者の差が地域偏在を生んでいる」との指摘がある。 今年のマッチングの参加者は全体で計8416人。うち希望順位を登録したのは、8167人、マッチングで研修先が決まったのは7858人。一方、マッチングに参加した病院は1091施設。募集定員の総数は1万1292人で、マッチング...