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臨床研修の見直しへ、モデル事業の形で来年度から

レポート 2008年8月6日 (水)  橋本佳子(m3.com編集長)

厚生労働省は8月1日、「臨床研修を行う大学病院におけるモデル事業の実施について」と題する通知を出し、医師不足対策として、大学病院において、救急や産婦人科などを重点的に研修する臨床研修プログラムのモデル事業を「特別コース」の形で、来年度から実施する方針を打ち出した。 これは厚労省の医道審議会医師分科会(医師臨床研修部会)の7月18日の議論を受けた対応(「実質的なストレート研修を認める方針か」を参照)。モデル事業の対象は大学病院に限られる。その要綱は以下の通り。 【特別コースの研修プログラムの骨子】 ・ 内科、外科、救急、小児科、産婦人科など、著しい医師不足を生じ、地域医療に影響している診療科を中心としたコースとする(眼科、皮膚科などの特別コースは想定せず)。 ・ 現行の制度で、必須となっている、内科、外科、救急(麻酔を含む)、小児科、産婦人科、精神科、地域保健・医療の7分野については、モデル事業でも必須だが、研修期間は任意(現行では原則、それぞれ1カ月以上、内科については「6カ月以上が望ましい」とされている)。 ・ 1学年の募集定員は現行通り(特別コースを設置する場合は、その分、既存の研...