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実質的なストレート研修を認める方針か

レポート 2008年7月18日 (金)  橋本佳子(m3.com編集長)

厚生労働省の医道審議会医師分科会(医師臨床研修部会)が7月18日開催され、来年度の研修から、スーパーローテーション方式の現行制度を見直し、産婦人科など特定の科に重点を置いた研修を実施できるようモデル事業を行うことを決めた。さらに、地域枠・奨学金を受けている医学生については、マッチング制度の対象外とすることも決定した。厚労省は、これにより診療科や地域の医師の偏在解消を狙う。 これは6月18日の「安心と希望の医療確保ビジョン」(『「医師の養成数増加」を提言、閣議決定を変更』を参照)で、医師不足対策として、「臨床研修制度の見直し」を指摘されたことを受けた対応だ。同ビジョンでは具体策までは明記していなかった。 大学病院などで「モデル事業」の形で見直し 現行の卒後臨床研修のプログラムは2年間で、「内科、内科、外科および救急部門(麻酔科を含む)、小児科、産婦人科、精神科及び地域保健・医療については、必ず研修を行うこととし、研修期間はそれぞれの科目について少なくとも1月以上とすること」となっている。 これを見直し、大学病院を中心に「モデル事業」の形で、医師不足が生じている内科、外科、救急、小児、産婦...