1. m3.comトップ
  2. 医療維新
  3. 後期研修医の「大学離れ」は依然続く

後期研修医の「大学離れ」は依然続く

レポート 2008年7月14日 (月)  橋本佳子(m3.com編集長)

全国医学部長病院長会議がまとめた「臨床研修修了者帰学状況調査」によると、今年4月から後期研修を開始した医師のうち、大学を研修先としているのは55.9%にとどまることが明らかになった。前年より3.9ポイント増となり、やや回復したものの、卒後臨床研修必修化前の2002年の71.4%と比べると低く、依然として「大学離れ」の状況が続いている。 地域別にみると大きな開きがある。最も高いのは関東で82.3%、一方、最低は四国で28.7%(図1)。診療科別にみると、外科の減少傾向が目立つ。 図1 地域別の臨床研修修了者の「帰学状況」 研修必修化で地域差が拡大 この調査は、全国の医科大学・医学部を持つ大学、計80大学を対象に実施。今年4月から後期研修(卒後3年目の研修)を開始した医師の研修場所(帰学状況)を調査した(進路が特殊な防衛医大、自治医大、産業医大は解析から徐外)。具体的には、各大学における、2006年3月の国家試験合格者に対する、今年4月から後期研修を開始した医師の割合を調べた(他大学出身者を含む)。 同様の調査は、2004年の卒後臨床研修の必修化後、最初の後期研修医が誕生した2006年以降...