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「給与から勤務条件まで」、学会が求人情報を提供

レポート 2008年7月1日 (火)  橋本佳子(m3.com編集長)

日本産科婦人科学会が運営している、産婦人科医の求人情報提供サービス「JSOG-JOBNET」が、採用決定数こそ少ないものの、地道な実績を上げている。これは同学会会員専用ホームページに、求人する病院側が給与をはじめとする詳細情報を掲載、求職側の産婦人科医がそれを見て各病院に問い合わせをするシステムだ。斡旋などはせず、情報提供だけであり、手数料は求職側、求人側、いずれも無料。 2006年秋からスタート、約1年半が経過したが、これまで求職情報を掲載したのは26病院、採用決定数は6人だ。厚生労働省は今年3月、産婦人科医不足が特に深刻な病院に緊急派遣を行った(「産科医不足の7医療機関に緊急派遣」を参照)。7医療機関に派遣するだけでも相当苦労した経緯を踏まえると、コストや手間がかからない「JSOG-JOBNET」は意味のあるシステムだと言っていい。 「JSOG-JOBNET」の立ち上げに携わった、北里大学産婦人科教授の海野信也氏は、「スタート時に学会誌で紹介した程度でほとんどPRしていないため、当初は利用が少なかったが、最近、産婦人科を閉鎖していた病院や、閉鎖寸前の病院が『JSOG-JOBNET』...